女性ホルモンの毎月の変化

生理のときイライラするとか、怒りっぽくなる、とかよくいいますね。
怒りっぽいときに「生理?」とかいう会話もきこえてきますね。
それは間違っていなくて、生理周期で女性の身体やココロの状態は変化しています。
生理周期というのは、女性ホルモンが変化する周期でもあり、この女性ホルモンの変化が女性の身体やココロの状態に影響を及ぼすのです。

女性ホルモンは大きく2種類、エストロゲンとプロゲステロンというものがあります。
エストロゲンは卵胞ホルモンともよばれ、排卵の前に分泌量が増えます。
私は攻めのホルモンだと思っています。
排卵前に異性をつかまえて受精卵につなげるため、女性を魅力的にし、社交的にします。
なので、エストロゲンが多い時期は「キラキラ期」
エストロゲンの効果は、①女性らしさをつくる、②妊娠のための準備をする、③自律神経、感情、骨、皮膚脳の働きに大きく影響、④基礎体温を下げる、などがあります。

一方、プロゲステロンは守りのホルモンだと考えています。
受精卵がもしいたら子宮の中で大事に育てたい。
そのため身体にいろいろ溜め込みます。そのためむくみやすくなったり、なんとなく自宅にこもりたくなったり。
プロゲステロンの効果は、①妊娠を助ける、②体内の水分を保持したり食欲を増進させる、③基礎体温を上げる、などがあります。

受精卵がいないとわかると、両方のホルモンが減って生理がくるのです。

ダイエットも生理周期を考えてやるほうが効果的、ということもいわれていますが、エストロゲンが多いときにやる方が効果がでやすいことがわかりますよね。
体内に溜め込みやすい守りの時期にやっても効果はなかなかでません。

では、いったいいつエストロゲンが多い「キラキラ期」なの?
これは生理が終わってから排卵までの間です。
生理とは、受精卵のためのベッドである子宮内膜が剥がれることで起きます。
受精卵がいないので不要になったからです。
そして次の受精卵のためのベッドをまたつくっていくのです。
そのベッドが十分に厚くなってきたころに次の排卵が起きます。
この間が「キラキラ」期です。

でもなかなか仕事や生活を生理周期にあわせるのは難しいですね。
生理周期をコントロールすることはできないのかな、と思う女性も多いはず。
日本ではあまり普及していませんが、低用量ピルで可能なんです。
ピル=避妊のイメージで何だかあまりよくないように思う方も多いのですが、生理のコントロールで飲んでいる女性もいらっしゃいます。
日本では1%未満の普及率ですが(避妊方法として、の統計ですが)、他の先進国をみてみると、アメリカ13.3%(2013)、オーストラリア23.8%(2012)、スイス24.5%(2012)、ドイツ37.2%(2005)、フランス41.2%(2011)・・・(出典:http://www.un.org/en/development/desa/population/theme/family-planning/index.shtml)
海外では女性の権利として当たり前に普及しています。

低用量ピルを上手に活用することで、生理の周期もコントロールできるし、出血量や生理痛も軽減されることが多いです。
実は将来の卵巣ガンや子宮体ガンを予防する効果もあります。

でも悪いことはないの?
薬なので、のみ始めの2~3周期は吐き気や頭痛、乳房の張りなどが起こるかもしれません。でもこれも飲みつづけているうちになくなることが多いです。
子供がほしくなったら飲むのをやめれば次の周期から妊娠が可能といわれています。

女性に生まれたからには長い間付き合う生理。
そのメカニズムと対応方法を知って、自分なりの付き合い方を見つけてみてくださいね。

(2018年10月 文責:北奈央子)